療術とは

皆さんは、療術という言葉から何を連想されますか?

 整体、鍼灸、ほねつぎ(接骨)、マッサージ、カイロプラクティック、温熱療法、光線療法、電子療法、足ツボ・・・・等いろいろな療法があります。

 熊本県療術業協同組合では、医業すなわち医師法にもとづく医業行為以外の行為、すなわち医業類似行為を療術と考えています。

 現在の国の医療政策では、「一業種一職種」が原則です。故に医業という業種を行う者は、医師という職種だけです。

 一方、これに対して「医業類似行為」という業種があります。医業類似行為とは広義では、医師法に基づく医療に対して、整体や鍼灸などの民間療法を指していうものです。狭義では、法的な意味で、国家資格で認められたもの(あん摩マッサージ指圧師、鍼師、灸師、柔道整復師)以外の民間療法をいいます。

 このように、民間療法の中には、法的に認知されていない療法もたくさんあるのですが、その効果に裏付けられた人気は高く、口コミ情報で評判になった施術院は、順番待ちの人々であふれんばかりになっています。

 整体は、腰痛、肩こり、膝痛などの筋肉痛・関節痛に効果が大きいことで知られていますが、その真の目的は、人間の自然治癒力を高めることにあります。手技で筋肉や骨格の調整を行い、背骨を通る脊髄神経の働きを回復させ、人間が生まれながらに持っている自然治癒力を高め、痛みをとったり、内臓の働きを良くしたり、病気予防や健康維持に効果を発揮します。